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■ 留置場とは全く違う待遇


起訴された後は特別に必要がある場合を除き基本的に拘置所へと移される。
拘置所は刑務所と同じ法務省の管轄で、職員の身分は刑務官である。
正式な施設の名称は「○○刑務所○○拘置支所」という。
雰囲気もいよいよ刑務所に近づいたなという感じがする。

留置場では基本的に容疑者を「○○さん」とさん付けで呼ぶが、拘置所では全て呼び捨てである。
入所の際には身体検査があるが、ここでは全裸になってペニスの玉検とケツを突き出して肛門を自分で開いて見せなければならない。
かなり屈辱的な格好である。
その後、刑務官から生活上の注意事項を説明される。
この時、刑務官は法務省の国家公務員で県警の地方公務員とはチョット違うぞみたいなことを言っていたのが印象に残った。
国家公務員であることが自慢だったようだ。

拘置所の部屋に持ち込めるものは、金属の付いていない衣類と布団、書籍類、タオル、石鹸などの日用品、筆記具程度で不許可品については領置しなければならない。
布団は何故?と思うかもしれないが、昔、「田中角栄」がロッキード事件で拘置所に入れられていたときに、布団を持ち込ませろと言ったときから、私物の布団が持ち込めるようになったようだ。




■ 拘置所の舎房


刑務所体験記 拘置所の舎房 拘置所では居室のことを舎房と呼ぶ。
入所の説明のとき、反目(敵対関係者)はいないか聞かれた。
舎房で喧嘩にならないよう反目と一緒の部屋にならないようにするためだ。

舎房は雑居房と独居房があり、ホモか病気などの事情がない限り通常は雑居房に入れられる。
雑居房の広さは10帖ほどの畳の部屋でそれにトイレと洗面台が付いている。
運動や入浴のとき以外はほとんど部屋から出ないようにされている。
通常この部屋に6〜8名が入れられる。
拘置所のトイレの壁とドアには、大きな窓が付いていて通路からでも刑務官が確認できるような構造になっている。
トイレに隠れておかしなことをしないようにである。

独居房の場合はもっと悲惨だ。
3帖チョット程度の部屋の中に便器と洗面台が付いている。
壁も仕切りも全く無く大きなトイレに布団を敷いて寝るようなものだ。
それでも人に気を使わなくて済む分楽チンではあるのだが。




■ 入浴・運動


入浴は週に2回で、各部屋ごとに行う。
部屋で下着姿になって浴室に向かう。
夏場は別になんてことないが、冬は寒くてたまらない。
前の組がまだあがっていない場合は廊下で待たされる。
入浴時間は15分で、浴室でのみT字カミソリを各人専用のものを貸与されるので、電気カミソリをもっていないものはこの時髭を剃ることができる。
お湯は洗面器で15杯までと決められているが、別にきちんとチェックされている訳でもないようだ。

運動は2〜3室合同で運動場に出て行う。
拘置所の運動場は狭いので本格的な運動ができる訳ではないが、気分転換には良い。
ほとんどの者はベンチに腰掛けて普段話のできない他の部屋の者と情報交換をしている。
未決(裁判の判決が出てない被告)の期間は特に訓練などは行われないので、運動時間は全て自由時間である。




■ 拘置所での差し入れと購入


未決の被告の場合は特に衣料品についてかなり自由に差し入れができる。
寒ければダウンジャケットやセーターなど危険な金属が付いていないものであればほとんど大丈夫だ。
私がいたときにはなかったが、ヒートテックなどの発熱下着はこの未決の時に差し入れしてもらったほうが良い。
刑が確定すると拘置所や刑務所の売店で購入したものしか差し入れできなくなるからだ。
未決の時に部屋で使用していた下着類はそのまま刑務所まで持っていくことができる。
私は裁判が始まってから保釈で一旦出たものだから、刑務所で購入したものしか使用することができなかった。

未決での購入は週に2回、色々なものが買える。
お菓子やパン、ジュース、コーヒー、缶詰、日用品、電気カミソリ、書籍などほとんど不自由無く購入できる。
まともに食事をせずにお菓子とパンですごしていた者もいるほどだった。
しかし、お菓子の食べすぎでここでかなり太る者も少なくない。私もその一人だ。




■ 面会


刑務所体験記 面会 面会は一日に二組まで30分間だけできる。
一緒に住んでいた彼女は、ほぼ毎日面会にきてくれた。
おかげで同室のみんなに対しては鼻が高かった。
ここでは、面会と手紙、所持金、持ち物で娑婆でどの程度の地位にいたのかが判断されてしまうところがある。
話だけでは当てにならないというところだ。
話ばかりデカくて所持金も持っていないし面会にも誰も来ないような奴は大抵相手にされなくなっていく。





■ いじめ


留置場、拘置所、刑務所を通して一番いじめが多いのがこの拘置所での未決期間だったような気がする。
未決囚の半分は執行猶予で釈放されるので、遊び気分で過ごしている者が多いのがその原因かもしれない。
いじめられる者はどこでもそうだが、平気で嘘をつく奴、気の弱い奴、垂れ込みをする奴などで、トイレでウンコしている時にドアを開け放たれたり、激しいときには○○タマを掴まれて引っ張りまわされ鉄格子に激突させられて頭から流血していた。
かなり出血してたのでどうするかと思ったら、トイレで頭からシッカロールをかけられて血止め?されていた。
いびきがうるさいといって、口一杯にティッシュを詰められて寝かされている奴もいた。
ひどい話である。








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