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おかしな仲間達


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■ 大嘘つき爺さん


刑務所体験記 仲間 Nは60歳くらいの元気のいい爺さんでとにかく自分を大きくみせようと嘘をつく。
ここでは娑婆でのことは調べようもないが、それをいいことに「300人の従業員がいる会社をやっている。」「俺はこんなところでグズグズしてる暇はない。早く帰ってやらないと従業員が待っている。」等だ。
Nの仕事ぶりや、能力をみれば嘘は明らかだったが、確認するすべがない。
しかし、地元出身なのに誰も面会にこないことや領置金をほとんどもっていないことは明らかに変だった。
みな始めは話をだまって聞いていたが、しだいにだれも相手しなくなった。
新人が入ってくるとまた同じ話をしていたが、しばらくするとまた聞いてもらえなくなっていた。

そいつは、事件のことはあまり話したがらなかったが、無罪を主張していた。
雑居にいて他のものに相手にされていなかったので、ひたすら事件の関係の愚痴をノートに書いていた。
また異常に仮釈のことを気にしていた。
しかし仮釈の仮面接で、面接官から挑発されて「反省なんかしない」といったものだから、一発で仮釈取り消しになり、工場も変わることになった。
懲罰ではないが、仕事があまりにできないので、モタ工場に追い出されたのだ。
担当のオヤジは、「あいつは満期まではここには置いておけない。」といっていた。
娑婆に出てネットでそいつのことを調べてみたら、会社をやっていたのは本当だったが田舎の年寄りを7〜8人雇って農業関係の会社をしていたようだ。
給料が払えなくて労働基準法違反で2度書類送検されどうしようもなくなり、航空回数券の詐欺をはたらいて航空会社から訴えられたとのことだった。
どう見ても無罪じゃないと思うけど、自分の都合のいいように言っていたのだろう。




■ 自分で非常ベルを鳴らす男


M級の中にはとんでもないやつがいる。
風呂から帰ってきて担当台の前を通過するときにいきなり列から離れて非常ベルの赤いボタンを押した。
処遇からオヤジ達が20人ほど駆けつけてきた。
怒鳴られて気にいらなかったらしく、暴れだした。
そのまま保護房に連れていかれた。
後から担当から話を聞いたら、特にボタンを押したのには意味はなかったらしい。
赤いボタンが気になって押したくなったそうだ。
暴れなければまだよかったのだが、M級といえどさすがに懲罰になった。





■ 毎日寝小便


毎日毎日寝小便をするやつもいる。
下着から舎房着、布団一式毎日特洗に出してくる。
オムツをはかせても気にいらないらしく自分で脱いで着替えてしまう。
最後には、衣類は全て引き上げられて、オムツ一丁で過ごしていた。




■ 所持金を全部使わされた奴


刑務所というところはおかしなところで、娑婆で真面目に仕事をしていた奴なんて少ないはずなのに、仕事のできない奴はいじめられる。
Aは仮面接も終わって後3〜4ヶ月で出所できるだろうというところだった。
月に一度の購入のとき、パンツ3枚、丸首シャツ3枚、メリヤス2組、写真たて、電気カミソリと替え刃、花瓶、生花、サンダルなど到底必要ないだろうと思えるような品物を申し込まされていた。
不信に思った担当が本当に必要なのか問いただしたが、事前に教え込まれていたので「記念になるので、買って持って帰ります。」と答えていた。
結局4〜5万は無駄なものを買わされて、出所前に他の奴に取り上げられていた。









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